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2007.03.11

「クラッシュ」を3回見て

またポール・ハギス監督作品の「クラッシュ」を見た。
前回の記事で書いたことと多少違うことを書いてしまうかもしれない。この映画はやや難解かもしれないが、だからこそわれわれにひとつではない様ざまな思いを提示してくれる。

クラッシュ

 

3度目のこの映画を見る前に、去年録り置いていた2006年アカデミー賞授賞式の映像を見た。確かに脚本賞と作品賞でポール・ハギスが受賞し、脚本賞受賞ではコメントしていた。
アカデミー賞の受賞者によるスピーチはつまらないものがほとんどだ。
われわれにはなじみのない関係者の名前の羅列で終わってしまう。しかしポール・ハギスのコメントは違っていた。
Haggis_moresco 「"芸術は鏡ではない。社会を形作るハンマーだ"ブレヒトの言葉です。この作品は僕らにとってハンマーです。私た ちは今年いろいろな賞をもらい、感謝すべき人へはすでにお礼をしました。ですから今夜はカメラのないところで日々大きなリスクに直面して働き、誰からも拍 手されていない人々に感謝を捧げます。平和と正義のために立ち上がり不寛容さと戦っている人々にこれを捧げます。ありがとう」
また作品賞受賞時のコメントでこの作品について「愛と寛容と事実を描いた作品」と述べている。愛と寛容と事実。人は人を傷つける、だけど人を愛する。この映画のコピーがそんな感じのものだったはずだ。
簡単に言ってしまうとそのあたりの言葉に落ち着いてしまうと思うが、現実の社会はそう簡単に一言では言い表せないし、そう簡単に割り切れない。それが現実の生々しい社会なのだと思う。
この映画はわれわれにいろんなことを考えさせてくれる契機を与えてくれるだろう。

 

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記事中にあるポール・ハギスのコメントは下記URLより引用致しました。oscar-no-yukue.com/modules/profile/index.php?id=157

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