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2007.05.03

セックス・トラフィック

人身売買を題材にしたドラマ「sex traffic」がWOWOWで放送されたのを見た。

www.wowow.co.jp/drama/sex_traffic/

前編後編の2話からなる3時間にわたる大作です。

かなり衝撃的な内容です。
前に書いた「ホテル・ルワンダ」で虐殺がいまでもどこかで行なわれているのと同じように、人身売買が行なわれている。

しかしこの人身売買は、民族間紛争などと違い、完全にマーケットとして成立してしまっているようだ。

   ***

物語はアメリカを含むヨーロッパを中心とした国ぐにを舞台に描かれている。
巧妙な国際的マーケットが完成しており、貧困から抜け出そうとする女性たちがそのマーケット内に商品として納品されてしまうと抜け出すことがかなりむつかしいということ、またその実態をわかっていても公表するのがとてもむつかしいことなどがリアルに描かれている。

ドラマでは、モルドバ共和国の姉妹が、カフェで色男にナンパされ、ひと月で年収分稼げるロンドンでダンサーとして働かないかという甘い言葉に家を出る。ところが、プラハ、セルビア、イタリア、イギリスへと次つぎに売り飛ばされていく。
ヨーロッパ最貧国といわれるほどの経済状態であるモルドバという小さな国の末端からその市場を探っていくとアメリカの巨大企業にたどり着く。一個人がそんな企業を告発したとろろで、大きな資本力によって、たった一人の例外的な行動として扱われ、揉み消されてしまうという構図も丁寧に描かれている。
その人間としての尊厳を奪われ、たんなるマーケットの1商品として扱われ、しかも逃げ場のない女性たち、言い換えれば奴隷として扱われている女性たちの姿を3時間に及んで見るというのは正直言って苦痛です。

もちろんここに描かれているのはドラマであり、ドキュメンタリーではない。が、人身売買を別の問題に置き換えて考えてみても成立しそうな気がした。
ニュースで企業の不祥事が発覚し、その代表が記者団に向かって頭を下げたものの、「担当者が勝手にやった」的なコメントで、それが恒常的に行なわれているのではなく、あくまで例外としてその企業のクリーンさを訴える。しかし、本当はそうではない場合もある。それがどういう図式でできあがっているのかという社会の裏側が垣間見られたかも知れない。

それが一社員の許されざる行為だったのか、企業ぐるみの営利主義の成れの果てなのか、毎日のように報道される企業スキャンダルのニュースの真意をいろいろと勘ぐってしまいたくなるきっかけとなりそうなドラマだった。

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