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2007.05.13

SAW3

ソウ3 DTSエディション

見る価値なし。

ただ残忍なシーンが続くだけで、人を不快にさせる以外に得るものはない。
3部作となっているが、この「3」だけが他の作品が90分程度に対して2時間と長い。
苦痛なシーンが2時間続くだけでそれ以上でもそれ以下でもない。

先日見た名作「クラッシュ」に出て来た父のために拳銃を買う看護婦役の女優が今回は優秀なドクター役で出演していた。
それ以外の俳優陣は皆、テレビドラマの顔で惹き付ける人物が出てこない。
なによりも、映画に美学が感じられず、ただ人を不快にさせるシーンしかないと断言していい。
もしこの映画が興行的に成功していて、それなりの評価を得ているのであれば、そういう世界に住みたいとは思いたくない。
一応、「人は憎しみの対象を赦せるか」ということがテーマになっているかのように見えるが、実は全く違う。もし本気でそういうことをテーマとしている考えているとすれば制作者は単なる偽善者であり、傲慢であり、自己完結型の閉ざされた論理思考でしかない。

宮崎駿が言っているが、映画人は、壮大な人間ドラマや、命の大切さ、愛、地球環境、などのテーマを描きたいから映画を造るのではなく、ただ面白い物語、かっこいい絵を書きたいというところから出発する。もし愛の大切さを訴えたければ、論文を書けばいい。つまり物語が先でテーマが出てくるのはそのあとの話だ。
これは、われわれ建築設計の場合も同様で、コンセプトも大切だけれど、コンセプトを忠実に空間化するとデザインにはならない。設計行為を本能的に進めたあとに自己分析の結果、自己の無意識の中に形成されていたコンセプトを読み解く場合がほとんどだ。
つまり、クリエイターの成果物には、本人の思想が無意識のうちに反映されてしまう。
作品にその人柄が出てしまうのはそのためだ。
それから考えるとこの「SAW3」の制作者の残虐な性格あるいは真性マゾの嗜好が前面に出てしまっていて、振り返って前2作の価値も下げてしまっている。

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ソウ3は究極の選択をせまる映画なのです。ソウ3で出てくるセリフの中に‘死を持って償わせるか、それとも赦しを与えるか’というセリフがあり… [続きを読む]

受信: 2007.05.21 23:47

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