« 崖の上のポニョ | トップページ | すごく嫌なことについて »

2008.08.06

逆じゃないかと思うんです


さて、最近の流行語になっているとも言える「誰でもよかった」も気になりますが、ぼくの気になっている最近よく耳にするのが「あってはならない」という言葉です。
不祥事やら事故やらがあったときに責任者が口にする言葉です。
「あってはならない事故」が起こってしまったので云々。
福田首相もメディアのインタビューで口にしてませんか?
何度か聞いた覚えがあります。
そしてその次に必ずくるのがその「あってはならない」ことが今後二度とあってはならないように再発防止案を提示するというものです。

いわゆる何かしら具合悪いことが起こると、それに対してチェック機構を作ってます。食品表示に関する偽装やら耐震偽装やらのいわゆるウソ間違いが毎日のように取り上げられている気がします。


   * * *

中には深刻な人もいるので下手なことが言えないのですが、去年あたりから「うつ」が大流行しています。ストレス社会における歪みだとか簡単に片付けられても困りますが、よりストレスの少ない社会にしようという動きは進みそうです。
「誰でもよかった」たちも動機がものすごく幼稚で、これも同様のあるストレスが生んだものではないかと分析される可能性大です。

他にも例がありますが、ここに挙げたことは逆のことをしていると最近気づいたのです。
規制が増えるから違反も増える、ストレスが少ないからストレスに弱くなる、のではないか。
社会はいろんな物事が複雑に関係し合っているので一概に言えることではありませんが、どうも逆じゃないかと思うんです。

冗談が通じなくなってきました。
それを真に受けて訴えられるからです。
ミスも認められなくなってます。
医療ミスがあるとすぐに訴えます。
だから外科医になりたがる人が減ってます。
責任を誰も取りたがりません。
建築も同じで、ビルものをやりたがりません。
責任を取るや取らないやらで形式だけが優先されてます。
結果、簡単な仕事にしか就かなくなって、高度な専門職である外科医なんかが減少してしまい、ますます負担がかかり、よりミスの出やすい構図が出来上がりつつあります。
挙げ句の果てに医者がいないのは行政のせいだとか国を責めます。
そういうお前らがこういうことにしてしまっているのに気づかないのです。
結果自分の身に降り掛かってくるのです。

とか、おぼろげに考えてました。
どうも最近すっきりせんなー、と思ってました。
なんだか頭の中がもやもやしていて、どうも違うんじゃないかと悶々としているときに偶然出会った養老孟司の『養老訓』にほぼ同じようなことが書いてました。
ということで、ぼくの下手な説明よりもよっぽどいいので、お薦めします。


偉そうなことゆーてすみません。


養老訓Book養老訓


著者:養老 孟司

販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


|

« 崖の上のポニョ | トップページ | すごく嫌なことについて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/213747/22842048

この記事へのトラックバック一覧です: 逆じゃないかと思うんです:

« 崖の上のポニョ | トップページ | すごく嫌なことについて »