PARIS
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小雨の降る中、自転車で梅田ガーデンシネマに向かう。
自宅からなにわ筋をひたすら北に向かうと辿り着くことを知って、そのルートで向かう。
日曜午後の時間帯で、ちょうどほどよい込み具合だった。
映画が始まってからしばらくはパリの風景が映し出される。ストーリーがないまま、ただ普通のパリの街並が映し出される。
そういうシーンが延々と流れるのだが、編集が巧みなので、このまま最後まで行ってしまっても成立しそうなほどだ。
それは、今すれ違った名も知らぬ人にも暮らしがあるというごく当たり前の日常を紡ぎ出している。
窓から眺めるなんでもない日々の日常に、今すれ違ったゴミ回収の職員、青果商のおじさん、パン屋の女主人、それぞれにそれぞれの日常があり、時に繋がったり離れたり、そういう断片が世界を編み上げている。群像劇の新しい表現ではないかと思う。
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